2018-06-11

ケータリングを始めます

城崎から戻ってきたと思ったら、あと二日で梅雨休み。
スタジオ全体が1週間お休みするので、食堂もお休みになります。
そして6月下旬からはケータリング事業を始めます。
とはいえ一般的なケータリングとはちょっと違い《舞台専門の》という言葉がつきます。

もともと急な坂スタジオはアーティストや制作者の支援を事業の柱としています。その中で食をツールとした支援をする場所として食堂を運営しています。
城崎合宿への帯同もその一環で、一定の成果はあったと思います。
そして今回は「劇場での創作期間中の食のサポート」という依頼を受けました。
具体的には劇場に入って稽古をし本番が始まるまでの期間の食事を持ってきてほしい、というものです。

この4月に食堂を始めるにあたって、ケータリングの実施は計画にありました。舞台製作に関わっている方はよく知っていると思いますが、劇場での食生活は一般的に十分とはいえません。その団体に食事を担当する専任の人がいるわけではなく食事の手配は制作担当の人が主業務の合間に担ってくれているというのがほとんどだと思います。
劇場の近隣にある弁当屋やコンビニ、ファストフードなどを利用して調達したり、環境があれば劇場の中で作ってといくつか方法はありますが、量やバリエーション、栄養面で満足な状態を保つのはかなりの労力が必要です。それを全体のタイムスケジュールを乱さずかつ予算内で行い、さらに全体から不満が出ないように行っていくのは料理を生業にしていてもなかなか大変なことです。
今までにこういう状態を何度となく目の当たりにしてきたので、急な坂スタジオで食に携わることが決まって以降、ケータリングを行うことでサポートできる面があるのではないかと考えるようになりました。

と、長々なりましたが、そんな経緯があってケータリングを始めます。
今回の依頼は神奈川芸術劇場(KAAT)での東京デスロックという劇団の劇場入りから本番2日目までのサポート。


KAATはみなとみらい線日本大通り駅および元町中華街駅が最寄りの急な坂スタジオから歩いても30分くらいのところにある劇場で、デスロックの制作担当の方がスタジオ関係者だったので今回の実施につながりました。

今回はただ作った料理を持っていくだけではなく、基本的な準備はこちらでしてプラスアルファを劇場で実施してもらうことで金額を抑えたり、団体の雰囲気によっては大皿料理にしたり、と今後に繋げるために色々な試行錯誤をしていくことになりそうです。

まだまだこれから計画を詰めていく段階です。
今回だけではなく食堂のアーティストサポートの1つの形として他にない武器にできるように頑張ろうと思います。


さて、本日はゴーヤチャンプルー、明日はかつおのたたきです。
明後日からはお休みに入ります。
お休み明けはケータリング実施の関係で多少時間やメニューなど不規則になる可能性があります。随時情報をアップしていきますので、食堂利用の際はご確認いただければと思います。

6/7 鰯の梅煮

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